ヒザがいたい人ブログ

本、自分自身など

おめでとう、H!

  • 司法試験に落ち続けた友人が遂に合格。

  • 尊敬するスピード感、求心力。

  • 彼との不思議な縁。

 

本当におめでとう!心から思った。

司法試験の合格率は30%を切る。

友人のHは4度目の受験(だったような)。

学部3年の夏ごろに「俺は弁護士になる」って言い始めて、

ストレートで法科大学院に合格したのは驚いた。

地頭の違いを見せつけられたが、そんなHでも司法試験は難しかったようだ。。。

 

 

 

彼とは知り合って10年近くになる。

大学からの友人で、学部も年齢も異なる。

サークルで知り合ったが、意気投合してそこからよく遊ぶ、、、というわけではなかった。

「あー賑やかで声の大きいやつだなぁ~」って印象だった。

性格面では、似てる部分が無いんではないかと思う。

僕はインドア、彼はアウトドア

慎重、大胆

ジュース派、大酒飲み

お互いの生活志向で対極にある点が多いと思う。

 

そんな彼とは僕の就活を機に友人としての関係が濃くなった。

僕は彼の部屋に入り浸って就活させてもらっていた。

2週間近く泊めてもらった。

その間は自由に部屋を使わせてもらった。

2人でご飯を食べることもあったし、お互いの将来について大学生らしく語り合うこともあった。

(僕は将来なんて複雑だから想像できないと決めつけ、思考停止だった時期なので彼の話を聴くことがほとんど)

この時、Hが弁護士を目指すことを知った。

朝早くから大学へ向かうHは勉強していたのだと。

遊んでばかりの姿しか見たことが無かったから、想像するだけでも面白かった。

 

Hは頭が切れる人間だってのは見ていてわかってたし、賢い職業には就くんだろうなとは思っていた。

加えてハングリー精神が半端じゃないから、色々な手を使う行動力に長けていると感じていた。

僕は負けず嫌いでライバルに勝つために努力することはできるが、自分の将来にむかってハングリーな姿勢を保つことはしたことが無かった。

Hは目標、目的、戦略、戦術とかそういうものを考えながら生きているんだと思った。

 

 

 

 

その後、大学院への進学を選択した僕はHともう一人と3人でルームシェアをすることになった。(ぼくは就活を辞めた。)

そこで彼の凄さを知ることとなった。

同じ家で生活すると、その人が見えてくる。

彼はなんでも速い。しかも早い。

即決即断、早寝早起き。

居候していた時には気づかなかったが、やりたいことがあったらすぐ計画して行動。

情報収集では、ネットや知人友人を介して欲しいものを見つけてくる。

やろうと思ったことがあればすぐ動ける人間を間近で見てきて、友人ながらに尊敬と憧れを抱くようになっていた。

この違いは何なんだろうとか真剣に考え始めた。それぐらいに羨ましい気持ちになった。

 

Hは友人を家に招待して、一緒にお酒を飲んでいた。

僕はその日も部屋でゆっくりしていたが、誘ってくれた。

とてもうれしかった。

集まったメンバーも受け入れてくれたし、ありがたかった。

Hの人を巻き込む力には感謝だ。

 

 

考えてみれば、Hは僕の欲しいものをたくさん持っている。

友人、賢さ、人を巻き込む力、行動力、、、、

今まで尊敬する人物、目指す人物像は誰?って質問には答えられなかったが、

Hがまさにそれなんじゃないかと書いていて気付いた。

芸能人でも歴史上の人物でも血縁関係でもないから、だれだよ!って言われるかもしれないけど、僕にとっては身近な人物でお手本にさせて頂くには最高じゃないか。

直接に聞いたことに反応してくれる間柄なんだから。

これからは自信もって答えれるかも。

 

 

 

転勤で彼との縁を深く感じた。

僕は大学院を修了し、民間企業に就職した。

Hは司法試験に不合格となり、資格浪人となった。

2年間のルームシェアを終え、それぞれが全国散り散りとなって一歩を踏み出した。

と、思ってた。

僕が入社2年目で転勤した地はHの地元であった。

Hは実家で浪人生活をしていた。

笑うしかなかった笑。

なんなんだよ、おれら。また近くだな笑。

まさか僕の勤務地が彼の地元になるなんて。

建物の名前や地形を伝えれば、共感できる笑。

僕は知らない土地での生活が不安だったけど、本当に心強かった。

定期的に飲みに行くことが楽しみな予定の一つだった。

「勉強辛いわ~」とか「女子と遊びてぇ~」とかそんな話ばかりだった。

でも、楽しかった。

やっすいチェーン店で飲んで程よく酔って、1、2時間で解散。

それが僕らの飲み方だった。

ほとんど奢ってあげたけど、惜しいと思ったことはない。

それぐらいの関係だ。

そういう関係ってあるんだなってことに気づかせてくれた。

 

彼は相当なプレッシャーを感じながら浪人生活を過ごしてきたと思う。

僕とは生きているステージが違うので、僕にはそれがわからない。

普段から明るく振舞う人間だったが、辛そうなのは見え隠れしていた。

僕は「今日は飲もう」とか「飲んでリフレッシュだ」とか簡単な言葉を掛けるだけにした。

それしかできなかった。

その時は悔しかった。

僕は何かやってもらうばかりで、何かしてあげることはできなかったなと。

 

 

 

 

そんなこんなで先週、合格したことを伝えられた。

嬉しさとホッとした気持ちが沸いてきた。

年末まではいまいる場所で過ごすようだ。

僕にとっては心強い存在が離れてしまうが、それまでに学べるところは吸収していこうと思う。

 

 

 

彼と離れることは間違いなくて、余程のアクシデントが無い限り定期的に会うことは難しそうだ。

こんな親しい友人が他にいない僕はこれからどうやって生きていこうか。

彼なら、どう考えるだろうか。

「新しい人見つければいいんじゃね?」とか簡単に言いそうだ。

なんかあれば、彼に相談すればいいか。

たぶん相談には乗ってくれるだろう笑。

それから、自分で行動して、変えていこう。

 

本当におめでとう!と心から思った週だった。

めでたいことだ。

こんなめでたい事少ないから、自分のエネルギーにしなきゃな。

明日からも頑張って生きよう。