ヒザがいたい人ブログ

本、自分自身など

考える力の鍛え方。情報が知識になるようにしよう。

  • 当たり前なことを言葉に残してくれてる本

  • 分かったつもりは怖い。

  • ネットに溢れるノウハウは信用できない。

 

この本は大学1年におすすめ。3要素を覚えよう。

 

東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方

東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方

 

 この本は大学生や社会人に向けて、

"問題を解決するためにはどんな力が必要か"

"その力はどうやって身に付けるか"

を教えてくれる。

簡単に本の内容を紹介しようと思う。

 

 

 

この本は大学受験での勉強で鍛えた「マニュアル力」とは違う力が大学・社会では求められることを提示している。

なぜなら、マニュアルでは捉えきれない時代がやってきて、問題の本質を見極め、それを解決する方法を自分が考えなければならないからだ。

 

この本では、「マニュアル力」は"ある課題をルールやマニュアルに則って、てきぱきと処理する能力"と定義している。

受験勉強では"課題として与えられた知識やスキルを効率よく身に付ける”という「マニュアル力」を鍛えたということだ。

 

 

では、マニュアル力から「考える力」を鍛えるにはどうすればよいか。

まず、「考える力」は何なんだってところから。

これは3要素が構成している。

  1. 問題を見つける力
  2. 解く力
  3. 諦めない人間力

これらは意識的な努力で鍛えることができると主張している。

3要素は各論として著者の研究室を絡めて解説されている。

理系学生には馴染みやすい事例なので読んでいても抵抗がないと思う。

エジソンアインシュタイン等歴史的な学者のエピソードが引用されたり、豆知識も蓄えられる。

何より読みやすいので電車の中でザーッと読めてしまう。

目次と文章中の太字だけで内容わかる。

 

 

この本は不定期に読み返すのがいいと思う。

「自ら考え、創造する力」を忘れないように、自分に問いかける機会を設けるためだ。

読んでみると、当たり前のこと書いてあるなぁと感じるかもしれない。

でも、当たり前のことを継続して意識するって難しい。

鍛えるってことは意識しないといけない。

筋肉みたいに勝手に鍛えられるものではないので、読み返すことが必要だと思う。

 

ここからは印象的な内容を書いていく。

 

 

既に分かってること、そうでないことをはっきりさせよう。

1.問題を見つける言葉をさくっと書くと、

1.1.情報をたくさん集める

1.2.事実とノウハウを峻別する

1.3.情報を読み込む

1.4.理解した情報から分かる分からないを仕分ける

って感じだ。

 

本文中に"分かることと分からないことをはっきりさせるのは同じぐらい大事"とある。

集めた情報のうち、分かることが把握出来たら自ずと分からないことも把握できてるんじゃない?って思う人もいるかもしれない。

でも、違う。

分からないことって、分からない人にとってすごい複雑だから。

分からないことがどうやって分かることに辿り着くか、の情報を集めて何が分からないか見極めていく作業をしなければならない。

 

上に書いたような仕分けってのは対象の詳細が分かって初めてできることだ。

分かることが少ないのが普通な気がする。

 

それぞれ3要素について述べられているページ数を比べてみると、1.問題を見つける力ってのが最もボリューミー。

1番大事なのかな、難しいのかなと思う。

切り口を変えれば、読めば解る内容だからたくさん書いてあるかも。

 

僕は分かったつもりになっていることが多い。

1.3.が足りないことが多い。

既に知っていることを「分かった」ことにしていることが多い。

情報だけが頭にあって、知識になっていない。

 

情報をたくさん仕入れて満足してしまう。

分かったつもりの状態があるからだ。

だから、分からないものを無理矢理使おうとして失敗することが多い。

研究室での論文ゼミではそんな失敗が多かったかもしれない。

自分の求める情報だと思い込んだが、実は全然違ったり。

たくさん仕入れた情報の中の似たようなものをしっかり篩に掛けないからダメだった。

英語だから時間が掛かるんだよな。。。

 

情報を手に入れた時点で満足してしまうのは本当に危険。

何か始めよう!となったとき、スタートから方向間違ってるってすごい損してる。

ネットで情報を集める場合はこれが怖い。

 

この本の著者は"ネットの情報は事実だけ集めるのに適してる。ノウハウは違う扱いにした方がいい"ようなことを書いていた。

確かにそうだと思った。

事実は複数の情報を照らし合わせば、確かなものがわかる。

ノウハウやハウツーは人それぞれだし、正しいかどうかわからずコピペした記事に溢れている。

(ブログで稼ぐ人が作るもので溢れた気がする。)

 

 

情報を読み込んで理解することで仕分けができる。

仕分けた情報を深く理解して知識として定着させるためにはこの作業はかなり重要だ。

1つの情報に掛ける時間は仕分けによって変わる。

ってことは、仕分けの上手さって仕事ができるかどうかの判断基準であると思う。

余計なものも定着させようとすると、他の仕事を圧迫してしまう。

仕事ができるようになりたい!って人は仕分けに意識を置けば変わるかもしれない。

 

 

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今回は3要素の1つしか書けなかった。

しかも、途中までで一番関心した内容はこの先。。。

まぁ、いいや。次の機会に書く。